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案山子(かかし)

一、
山田(やまだ)の中の一本足の案山子
天気のよいのに蓑笠(みのかさ)着けて(つけて)
朝から晩までただ立ちどおし
歩けないのか山田の案山子
二、
山田の中の一本足の案山子
弓矢で威して(おどして)力んで(りきんで)居れど(おれど)
山では烏(からす)がかあかと笑う
耳が無いのか(ないのか)山田の案山子

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