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童話

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ききみみずきん

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むかし、むかし、ある所に正直者のおじいさんが住んでいました。
おじいさんは毎日神社にお参りするのが日課でした。
「神さま、わたしは、とても貧しくて、お供えするものは何もありません。どうかお許し下さい。」
ある日、神社でお祈りしていると、何と、神さまが目の前に現われたではありませんか。
「お前の毎日の参拝には心打たれた。お前に、このずきんを差し上げよう。これを身につければ、鳥の声がわかるであろう。」
というわけで、赤ずきんを授かりました。
家に帰る途中、さっそくずきんを試してみようと、ずきんをかぶり、木の枝で鳥がさえずっているのを聞いてみると何と、本当に鳥の言葉がわかるではありませんか。
「人間って、馬鹿なもんですね。長者の娘さん、いくら薬を飲んだところでよくなるものではないわ。」
と一羽が言いました。
「その通りだわ。家を建てた時、蛇が屋根裏に閉じ込められたのを知らないなんて。」
「なるほど。なるほど。」とおじいさんは言うと、さっそく長者の所に行き、
「私は、占い師であります。蛇が屋根裏に閉じ込められております。逃がしてやれば娘さんはよくなりますよ。」
長者は、冗談と思ったものの、大工を呼んで屋根裏を調べさせると、何と大きな蛇が柱に釘で打たれているではありませんか。
大工は釘を抜き蛇を自由にしてやると、不思議なことに、長い間体を悪くしていた娘さんは元気になり、床から起き上がりました。
「心より感謝申し上げます。」
と長者さんは、おじいさんにお礼を言うと、たいそうなお金を渡し、それからおじいさんはそのお金を村人と分け合うと、自分の分は神さまにお供えしました。

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