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童話

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てんぷくちふく

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むかし、むかし、ある所に、親切なおじいさんとおばあさんが住んでおりました。隣には、いじわる爺さんが住んでいました。
ある晩、おじいさんはよい夢を見たので、それをおばあさんに話しました。
「良い夢を見たよ。天から贈り物があった。」
「それはよい夢ですね。」
二人は一緒に笑いました。
その日、二人は畑を耕しに出かけると、クワの先が土の中で何かにあたる音がしたので、おじいさんが静かに掘ってみると、小さい壷が出てきました。
「何だろうね。おばあさん。」
「何が入ってるんかね。おじいさん。」
開けてビックリ、何と大判、小判がざっくり入っていました。驚きのあまり、おじいさんとおばあさんは、しばらく声も出ず、動くこともできませんでした。
それをいじわる爺さんが木の陰で見ており、
「何、壷に金貨。」と、いじわる爺さん。
「これは、おじいさんが夢で見た天からの贈り物ですかね。」とおばあさんが言いました。
「違うな。わしは天から贈り物をもらった。これは土の中から出てきた。これは天からではなく地からの贈り物じゃ。」
「それでは、土の中に戻しましょう。おじいさん。」
二人は壷を土の中に埋め戻したので
「馬鹿な二人じゃ。あれはわしの物じゃ。」といじわる爺さんは言いました。
暗くなってから、いじわる爺さんは肩にクワをかかえて畑に戻り、壷を掘り出し蓋を開けてみると蛇がぞくぞく出てきました。すぐに蓋をしめると、それを持っておじいさんの家に行きました。
「うそつきめ。し返ししてやる。」
屋根に登り、煙突の穴から中をのぞき込むと、二人は囲炉裏のわきでお茶を飲んでいました。
「よくもだましたな。蛇を入れてやる。」
壷の蓋を開け、蛇を落としましたが、蛇は落ちながら金貨に変わり、大判、小判が天から降ってきました。
「これこそわしが夢で見た天からの贈り物じゃ。」
おじいさんとおばんさんは手に手を取って喜びました。

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