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童話

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サルじぞう

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むかし、むかし、ある所におじいさんとおばあさんが住んでいました。
ある日、おじいさんは、いつものとおり、おばあさんの作ったお弁当を持って、たきぎを取りに山に出かけました。
お昼になったので、木のかぶに腰掛けてお弁当を食べようとしました。
「腹が減った。」と言って弁当を開けたその時、突然の風が吹いて、ごはんの上のきなこの粉が舞って、顔が真っ白になってしまいました。それでも、おじいさんは、お腹がすいていて、食べるのに夢中でした。 そして食べ終わると草の上に寝てしまいました。
しばらくすると、数匹のさるが山から出てきて、おじいさんの所に来ました。
「見てみろ、こんな所に、地蔵さまがあるぞ。持って帰って大事にしよう。」とボスざるが言いました。
「それがいい。」と他のさるも言い、さるたちは、お地蔵さん、いや、おじいさんを抱えあげ、運び始めました。途中、川を越えているとき、おじいさんは目が覚めましたが、眠っているふりをしました。
山の中の大きな木の下に、さるたちは、お地蔵さんを立てると、お花やくだものや米や魚やお金をお供えしました。
夜になると、おじいさんはたくさんのお土産を持って家に帰りました。
隣りに住んでいるいじわる爺さんは、このことを耳にすると、次の日、顔にきなこをを塗って山に出かけ、そして、草の上で寝ているふりをしました。
しばらくすると、数匹のさるが山から出てきて、おじいさんの所に来ました。
「見てみろ、また、地蔵さまがあるぞ。持って帰って大事にしよう。」とボスざるが言いました。
「それがいい。」と他のさるも言い、また運び始めました。
川を渡るとき、いじわる爺さんは、笑いをこらえることができなくて、とうとう吹き出してしまいました。
すると「こいつは、お地蔵さんじゃなくて、人間だ。川に捨てろ。」と人間だと気づいたボスざるが言いました。
いじわる爺さんは、川に捨てられ、危うく溺れるところでした。

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