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童話

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サルになった子

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昔むかし、ある森のはずれに、ひとりのおばあさんが幼い孫と暮らしていました。
このおばあさんの仕事は、はたを織ることでした。
おばあさんは毎日出かけていき、畑で綿をつむ人たちの手伝いをしました。
日暮れになると、一日の仕事のお金として地主からもらった綿を持って家路につくのでした。
夜、おばあさんはこの綿を洗ってつむぎ、その糸で腰まきを織りあげました。
そしてこれを売って自分と孫の食べ物を買うのでした。

ある晩、おばあさんが糸をつむいでいるとき、孫がやってきて、食べ物が欲しいといってだだをこねました。
おばあさんはすぐに立ち上がって台所へ行き、やしの実をくりぬいた器に入れたご飯を持ってすぐにもどってきて、ご飯を与えたところ、孫は怒ってそれを地面に投げつけました。

おばあさんは怒りもせず、投げ捨てられたやしの器を拾いあげて台所へ行き、孫のために砂糖を持ってきました。けれども孫はまたすぐに砂糖も投げつけました。
そしていっそう激しく泣きわめいて、床の上を転げまわりました。
「おまえは、いったい何が欲しいんだね」
とおばあさんは尋ねました。
「焼きとうもろこしが欲しいんだい」
「焼きとうもろこしはもう食べてしまったよ」
おばあさんはそう言って仕事を続けました。子供はいっそう激しく泣き、静まる様子もありません。
「焼きとうもろこしが欲しいんだー。うわーん。」
おばあさんは孫が泣きやまないので、聞いていられなくなり、台所へつむぎ道具を持っていって、そこでまたつむぎ始めました。
おばあさんのふるまいが孫の怒りをますます大きくつのらせました。
子供は台所へ行き、泣きながら床を転げまわりました。

それでおばあさんは我慢できなくなり、木のしゃもじをつかんで、それで孫の頭をたたきました。
その途端、子供はさるになったのです。
その子は自分がさるになったことがわかると、小屋の屋根に登って叫びました
「ぼくは、もうお砂糖も焼きとうもろこしもいらないぞ。こんな姿になったからには、森の木の実とあっちのさんごの水さえあればいいんだ」
驚いたおばあさんはおろおろして、孫をなだめようとしました。
「さあおいで、坊や。とうもろこしとお砂糖をあげるよ。ほら、とうもろこしだよ。ほら、お砂糖もあるよ。おいで、好きなだけお食べ」
しかし、さるはすばやく森に飛び込み、姿を消してしまいました。

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